飲食店を運営されている方は、「レジスターをどうするか」問題に一度は悩んだことがあるのではないでしょうか?円滑な会計業務と、レジ締め作業、精算、過去データの振り返り…などなど、店舗運営には欠かせない機械です。
数万円を支払えば一般的なレジスターは購入できます。ランニングコストを考えればそれが最安値プランになるでしょう。
がしかし、テイクアウト&デリバリー代行サービスの隆盛やSNSを使ったクーポンなど、オンラインを介したサービスや商品が浸透している昨今、そのようなサービスを効率的に店舗運用に使い、効果的にデータを蓄積させていくことがとても重要になっています。
そしてそれには、高機能POSレジが不可欠です。
※効果的にデータを蓄積というのは、自動で過去の売上もオンライン上に蓄積され、好きなときにいつでも過去データを参照できるという意味です。
しかしながら高機能POSレジは、初期導入費用でウン十万円+ランニングコスト…といった小規模小売店にはハードルが高いもの。
ただその高機能POSレジを、初期費用を抑えて導入できるとしたら?
最近では、iPadなどをレジとして活用するタブレットレジが一般普及しています。名称は、クラウド型POSレジやタブレットPOSレジ、iPadレジ、レジアプリ…いろいろありますが、基本的には同じです。
当記事では、(当社系列店が実際に高機能クラウドPOSレジ「スマレジ」を導入しているため)飲食店がスマレジを導入するメリットや効果的な使い方を紹介していきたいと思います。
当ブログを運営しているのは、横浜市の飲食店ホームページも手掛けるかばのデザインというWeb制作会社ですが、系列として飲食店の「かばのおうどん 横浜元町本店」も2007年から運営しています。その店舗で2014年7月から導入しているスマレジの利用例や方法を交えながら、レジアプリを導入するべきかどうか…について掘り下げていきます。
これからPOSレジやタブレットのレジアプリを検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
飲食店レジとしてタブレット(iPad)を代用できるのか?
できます!
充分すぎるほどに、できます!
先に結論を書いてしまいましたが、その通りです。
当社系列の「かばのおうどん」では、2009年のオープンからずっと通常のレジを使用していて、売上などは毎月手動で集計していました。
がしかし…
2014年にiPad+スマレジを導入してからというもの、これまで集計できていなかった客数をカウントできるようになったり、日別売上、時間帯別売上、曜日別売上、客単価、組単価、商品別売上構成…etc. が自動で集計できるようになったほか、店舗とは別の場所にいても、売上のリアルタイム確認ができるようになりました。
海外にいたとしても、現在の売上がいくらなのかも確認できるのです!
他にもメリットはたくさんあります。
良い点だけを書いても信ぴょう性がないため、悪い点も挙げながらiPad+スマレジ導入について紹介していきたいと思います!
レジアプリ「スマレジ」を飲食店に導入した結果:デメリット
まずはデメリットから。
「かばのおうどん」がiPad+スマレジを導入したのは2014年と書きましたが、非チェーン店の飲食店としては、かなり早い段階で導入した部類じゃないでしょうか。
導入してから今までで活用していることや気付いたことなどを含めながら、忖度なしで書いてみます。
デメリット(1) ランニングコストがかかる
まず導入の前提として、店舗にインターネット回線(Wi-Fi)を引いていることが条件で、そこにiPad、キャッシュドロア(釣銭を入れておくところ)、レシートプリンターの購入が上乗せされます。
そして高機能をビシバシ使いたいと考えているなら、スマレジの月額料金も発生します。この月額料金を高すぎるといって門前払いするのか、必要経費と捉えて集客戦略に活かすのか…それはみなさんの運営スタイル次第だと思います。
ただし!
スマレジにはスタンダードプランという月額0円プランもあります!
つまりスマレジ自体は無料で使えるんです。
※有料プランと比較すると機能が大きく制限されます。
ランニングコストとして考えると、インターネット回線費用、スマレジ月額料金、レジロール(レシート)となると思いますが、インターネット回線は今の時代すでに導入している店舗も多いでしょうし、レジロールは通常のレジを使っていても必要なもの。
さらにスマレジも月額無料で使える…となれば、通常のレジを使うことと比較してもランニングコストは大きく変わらないのです。
ポイント
スマレジのスタンダードプランなら月額費無料で使えます。導入してみて、スマレジをもっと集客戦略に活かせる!と感じたときに有料プランへ移行するのが良いでしょう!
デメリット(2) 初期設定をして、操作方法を覚える必要がある
これは一般的なレジスターを導入したとしても出てくる壁ですが、iPadやアプリに慣れていない方にとってはより大きい壁になるかもしれません。メニューの登録もありますからね!
この部分に関しては、サポートページを見ながら自分で勉強しつつ設定を行うか、時間と労力が無駄という方は有料の導入サポートサービスを利用すれば解決できます。
ポイント
何か新しいメリットを享受するには、新しい学びがどうしても必要です。長期的な利点を目標に頑張りましょう!
当ブログを運営している、横浜のWeb制作会社「かばのデザイン」では飲食店のホームページ制作を行っており、その一環でスマレジ導入のご相談にも対応していますので、気になる方はお問い合わせ下さい。
レジアプリ「スマレジ」を飲食店に導入した結果:メリット
では次に、スマレジ導入することで得られるメリットについて紹介していきたいと思います。
正直、メリットしかないと思っている僕です。
……ちなみにスマレジさんの回し者ではありません!
メリット(1) 高機能POSレジとしては激安価格で導入できる
一般的な据え置き型のPOS端末を導入するとなると、すごいお金がかかります。
小売店5店舗に導入した場合の比較表です。
これを1店舗だけで、そしてプランはスタンダード(無料)もしくはプレミアムを選択すると考えれば、15万円もあれば余裕で導入できます。
※トレーニング費用や有料導入サポート費用は別途。
高機能なPOSレジを15万円以下で導入できるというのは、破格中の破格です。
10数年前の感覚からすればレジ革命です。
ポイント
スマレジを使って店舗運営における数字を把握して集客戦略として活かすなら将来の売上につながるので、単なる「導入における手痛い出費」という考え方からは脱却できると思います。
メリット(2) クーポンやキャンペーンなどの会計・集計がラク!
割引・値引きクーポンの発行やキャンペーンを実施する場合、どれくらい効果があったかを必ず集計しますよね?
その集計がすごく楽です。
レジの会計画面に「100円引き」とか「海老天1品無料」といったボタンを追加することができ、それが期間内にどれくらい注文されかを管理画面から確認ができるからです。「前回の300円引きは25件きたから、今回は500円引きをやってみようか!」といった比較検討も容易に。
今月実施した期間限定クーポンやキャンペーンならまだしも、2年前、3年前などの過去期間までさかのぼることも可能です。
ポイント
値引き・割引・0円会計以外にも、「取引タグ」という機能も便利なので、イベントやキャンペーンの戦略に有効活用しましょう!
メリット(3) いつでも過去の売上データ(+メモ)を参照できる
リアルタイム売上とは別に、過去の売上データの中から「あのときのイベントで、あの商品はいくつ売れたっけ?」とか「あのキャンペーンをしたときの客単価っていくらだっけ?」といったデータも、過去の対象期間を選択して検索をかければ全部確認ができます。
「かばのおうどん」では、注文品を打ち込んで釣銭を渡す…といったレジ機能を除けば、この売上データ参照を一番活用しているかもしれません。
あと地味に大活躍しているのが、
このイベントカレンダー機能。
メモを残しておけば客数・客単価増減の原因追究にも使えます。
当日の天気(台風接近、大雪、風が強すぎた…etc.)だったり、イレギュラーなイベントやニュース(花火大会、夏祭り、コロナによる緊急事態宣言…etc.)も記入できるため、「過去のあの日の売上はなんであんなに低かった(高かった)のか…」という振り返りにも使えます。
ポイント
複数店舗あっても店舗別に記入したり、色を分けて記入できるため、視覚的にも分かりやすいです。
メリット(4) メニューの追加・削除が簡単にできる!
管理画面からメニューの追加・削除がすぐにできます。
他にも、メニュー名の変更や値段の変更(特に軽減税率の分け方など)もオンラインの管理画面からできるため、店舗のスマレジ前にいなくても地球上どこからでもメニュー変更が可能です!
ポイント
管理画面で変更したら、店舗スタッフに「スマレジ同期」だけお願いすれば瞬時に変わります。
メリット(5) どこにいてもリアルタイムで売上確認ができる
インターネット環境があれば、世界中どこからでもリアルタイムの売上を確認することができます。
経営者が現場にいないタイミングというのは必ず起きるはず。
そんな場合でも今現在の売上をいつでも、どこからでも把握できるのです。
それは売上に限らず、注文品の内訳、組数、客数…などなど、売上に関するすべてがリアルタイムで確認できます。
メリット(6) タイムカードや注文端末機能とも連携もできる
スマレジには高機能POSレジ以外にも、タイムカードアプリ「タイムカード」、そしてiPadやiPhone、iPod touchなどを注文するときのハンディとして利用できる「ウェイター」などを連携させて使うこともできます。
iPadを各テーブルに置いて、お客様がセルフで注文するテーブルオーダーにも対応しているので、コロナ禍で一気に増えた“非接触接客”としても活用が可能です。
ちなみにスマレジではクレジットカード、QRコード決済との連携もできますし、PayPayなどのQRコードをお客様に読み取ってもらう方式なら簡単に導入できますよ。
※PayPayへの申し込みが別途必要になります。
ここに掲載したメリット・デメリットは、あくまでも系列の飲食店「かばのおうどん」で活用している状況での情報です。もっと高機能&横展開でガシガシ活用される方や、それこそアパレルなどの異業種の方なら、別のメリットやデメリットが出てくると思います。
まとめ:飲食店にレジアプリ(スマレジ)はおすすめ
当記事では、飲食店ならiPadなどのタブレットを使ったレジアプリ(スマレジ)を導入するべきかどうかについて書いてきました。
結論としては、高機能POSレジやタブレットレジ導入にお悩みの方は、飲食店経営にとって効果的な使い方ができるスマレジを導入すべきです。
スマレジじゃなくてもAirレジやユビレジでも、店舗に合ったレジアプリならどれでもいいと思います。
ランニングコストがかからずに利用できるサービス・プランもあるので、導入に対して壁という壁は見当たりません。むしろ有料プランであっても、使い方によっては投資・必要経費として考えられるので、その費用を回収するだけの使い方をすれば何ら問題はないのです。
ただ導入するだけではなく、導入するからには最大限効果を発揮できる使い方をするべき!みなさんのアイディアや努力も必要になってきます!コロナウイルスによってこれまでの常識が大きく変わったものの、いろんなツールを駆使して臨機応変に乗り切りましょう!
スマレジのお悩みなど…ホームページ制作とセットでお悩みの方はいつでもご相談下さい♪
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