2023年11月16日(木)に東京ビッグサイトで開催された、Adobe MAX Japan 2023に、当ブログを運営している「かばのデザイン」のスタッフも参加してきました。
今回の記事では、Adobe MAX Japan 2023の当日の会場の雰囲気や、実際に参加した感想をレポートいたします。
Adobe MAX Japanとは?
Adobe MAX Japanとは、アドビ株式会社が主催し年に1回行われる、日本最大級のクリエイティブイベントです。
グラフィックデザイン、写真、Web制作、UI/UXデザイン、映像制作、3D制作など、クリエイティブな活動に携わるクリエイターやデザイナーが集まり、Adobe Creative Cloudの最新機能やトレンド、アイデアやテクニックを知ることができます。
2019年、パシフィコ横浜で開催されたのを最後に、ここ数年はオンラインでの開催が中心になっていましたが、4年ぶりにリアル会場での大規模なイベントとなりました。
当日の様子は、オンライン(YouTube)でも一部生配信されています。
今年の参加費は、超早割で10,000円、一般20,000円です。
前回に会場で行われたときの参加費は3,000円だったので、かなり値上げされています。
ちなみに学生さんは3,000円と、比較的お買い得。
今年、アメリカのロサンゼルスで開催されたAdobe MAXは、通常価格1895USドル(当時約25万4,250円)という驚愕の入場料でした。
イベントのチケット代としては、かなり割高に感じると思われますが、その価値はあったと感じます。
Adobe MAX Japan 2023 体験レポート
各分野に精通した、現場を知り尽くすトップクリエイターが繰り広げる、多彩なセッションがこのイベントの目玉。
A~Gの7つに分けられたステージで行われるメインセッションだけでなく、展示エリア内4つのエリアで随時進行する、予約不要のショートセッションも人気です。
アドビブースやスポンサーブース、質問コーナーやフードエリアなど、アクティビティも充実しており、いたるところがお祭り騒ぎ。
まさにクリエイターのための祭典といった感じでした。
ライブやフェスの会場に近い雰囲気!
ここからは、実際の体験レポートになります。
会場は東京ビッグサイトの南展示棟です。
入場するには、受付でチケットQRを提示する必要があります。
会場は想像より、すごい人数です。
実際に参加して良かったのか?
結論から言うと、参加して良かったです。
今年の内容としましては、最初のキーノートからとにかく生成AI推しでした。
キーノートの様子は、アドビの公式You Tubeにも上がっています。
今後は、Adobe Fireflyの機能を、普段の作業に取り入れていく必要があるように感じます。
そして今回、私が参加したメインセッションはこちらの4つ。
- ベテランほど知らずに損してる☆IllustratorとPhotoshopの新常識【AI時代編】
- サンノゼ本社直送便!担当者に聞くPhotoshopの最新情報
- 文字組みに最新の魔法を★開発中の進化するテキストエンジン紹介!
- イラレのスゴ技2023 〜Illustratorの新・時短テクニック〜
1番目の「ベテランほど知らずに損してる☆IllustratorとPhotoshopの新常識【AI時代編】」は、朝までイラレでおなじみの鷹野 雅弘氏によるセッションです。
テキストからキャラクターが作れるベクター生成や、イメージを基に再配色できる生成再配色、アウトラインされた文字をフォント検索で編集可能なテキストに戻してくれるReTypeなど、使っていなかった機能も多く非常に勉強になりました。
新しい機能は、どんどん使っていかねば!
2番目の「サンノゼ本社直送便!担当者に聞くPhotoshopの最新情報」は、Adobe サンノゼ本社のバーク 美加子氏によるセッションです。
サンノゼと開発チームの紹介から始まり、Photoshopの開発秘話や今後実装したい機能など、興味深い話ばかりでした。
最新機能の紹介としては、ワンタッチで写真をいい感じにしてくれる調整プリセットや、自動でAIが対象物を消してくれる削除ツールなどさまざまな機能が紹介されました。
個人的にはグラデーションツールが進化し、より直感的に扱えるようになっているのを知れてよかったです。
新しい機能には、常にアンテナを張っていたいものです。
こちらは3番目のセッション「文字組みに最新の魔法を★開発中の進化するテキストエンジン紹介!」のスライド画像です。
テキストエンジンが、どのような歴史を辿り生み出されてきたのか、アルファベットと日本語フォントの構造の違いなど、かなりマニアックなセッションでした。
4番目に受けた「イラレのスゴ技2023 〜Illustratorの新・時短テクニック〜」は、イラレ職人 コロ氏による実践的なセッションです。
どの効果を使うと何が起き、組み合わせるとどのように作用するのか、分かりやすく説明してくださるので非常に勉強になります。
いつもは、ただやり方だけ調べて終わっていましたが、今後は何故そうなるのか、ロジックを理解しながら使っていきたいと感じました。
会場ブースの様子
ここからは、当日撮影した会場の様子のご紹介になります。
生配信ブースに展示されていたフォルクスワーゲンのバスです。
こちらは漫画などに見られる、ゴシック系の漢字に明朝体風の仮名を組み合わせた書体、アンチックフォントのブースになります。
QRコードからダウンロードできました。
こちらはAdobeのシニアプリンシパルデザイナー、ラッセルブラウン氏による「Russell Brown Show」の様子です。
ステージの背面には、生成AIを使ったラッセル氏の作品が展示されていました。
会場の中心部では、クリエイターによる即売会も開催。
多種多様で個性的な作品が展示されており、脳が刺激されます。
メッセージボードらしきオブジェも存在感があります。
企業ブースでは物販や抽選会、無料体験など、さまざまなイベントが行われていました。
会場の片隅のフードエリアでは、キッチンカーも何台か出店。
いい匂いが漂って、食欲をそそります。
Adobe MAX Japan 2023 まとめ
セッションの内容が勉強になったのと同時に、普段の作業や習慣を見直す良い機会になりました。
いろいろと、古いやり方でこなしてしまっている部分があったなと反省です。
目玉の生成AIに関しては、まだ得意なジャンルと苦手なジャンルがはっきりしているのかなと。
新しく抽象的な画像を作るのには便利ですが、複雑でリアルな街を生成するのは難しい感じでした。
とは言え、使い方を間違わなければ便利なことに違いないと思います。
新しい技術は毛嫌いせず、どんどん利用していきたいものですね!
最新の情報に触れることができるのはもちろん、自分の現在地を知る機会にもなりますので、クリエイティブな活動をしている方は、Adobe MAX Japanにぜひ参加することをおすすめします。
Adobe MAX Japan 2023の開催概要
■会場
東京ビッグサイト 南展示棟(Google マップ→)
■開催日時
20023年11月16日(木) 10:00~20:00
■チケット代
一般:20,000円
超早割:10,000円(10月31日終了)
学生:3,000円