花粉症かの如く散布され続ける迷惑メール。今回は、迷惑メールを受け取った時の「対策」について書いていきたいと思います。前回の「傾向」編についてはこちらをご覧ください。
湧いて出てくる迷惑メール:傾向と対策【傾向編】 2017年度版
https://kaba-design.jp/newspost/170128/
フィッシングメール(偽サイトに誘導されてネットバンキングのアカウントやApple IDなどの情報を抜き取られる)やサクラメール(話がしたいと称して、出会い系サイトに誘導させポイントを購入させる)、ランサムウェア(パソコンを乗っ取り元に戻すために身代金を要求してくる)など有象無象の迷惑メールが存在しますが、そういうことから自分の機器を防御するには、、、
■ ウィルスセキュリティソフトをインストールする
■ 怪しいメールを開かない
の2つに凝縮されます。
パソコンへのセキュリティソフトは必須ですが、あまり認知されていないですが、スマートフォンなどにもウィルスセキュリティソフトはあります。一昔前のガラケーとは違いスマートフォンは、いわば「小さいパソコン」です。もちろんソフトをインストールすれば万全ということはありません。最後の最後は自分で判断する必要があります。
怪しいメールを開かない=危機意識を持つというのが一番大切ですが、ではそもそも怪しいメールをどう見分ければいいの?という疑問について書いていきたいと思います。スマホで開いた時を参考にしています。
巧妙なものから雑なものまでたくさんあります…。
当選メールやメッセージお預かりメールもたくさん出回っています。ですが、きちんとした会社が送ってくる場合は、写真のようなアルファベットの羅列メールアドレスはまずありません。@マーク以下をドメインと言いますが、ドメインは会社を表すもので、信頼にもつながります。ちゃんとした会社ならその会社を表すドメインを使っているはずです(kaba-design.jpやkuronekoyamato.co.jp、softbank.jpなど)。こんな露骨に怪しい、数字&アルファベットの羅列の場合はメール無視です。
[左]の「コチラよりお受け取りをお願いします。」や、[右]の「メッセージ再生はコチラから」という文言の下にURLが貼られています。これもグチャグチャの羅列ですよね!怪しすぎる!パラメーターといって、マーケティングの手段としてURLの末尾などにアルファベットの羅列がついている場合はありますが、こんなに最初っから最後まで羅列というのはまずありません。無視です、無視。
[左]これはわざと間違えているパターンですが、ソフトバンクからのメールを装っています。まず社名はMySαftBαnk。Adidasのパクリの“アジデス”みたいなものか…。読み手の読み間違いを誘導する下手なメールです。“ソフトバンク”とは名乗っていないですから言い逃れも出来るんでしょうね…
[右]“SoftBankをお使いの方へ”と書いてあるので、一見ソフトバンクからのメールと思いがちですが、、、そもそも差出人が“お知らせ”なので、ソフトバンクからの案内メールを装っているだけで、ソフトバンクとは名乗っていません。[左]に比べると少し巧妙ですが、怪しい差出人名と、本文の文字の隙間にある不自然な半角スペースを見ても、怪しいメール確定です。変な改行や隙間、変な日本語のメールは無視しましょう。変な日本語を使う日本人の友達の可能性があるとしても、差出人はしっかり表示されるはずです(笑)怪しいメールは無視、無視。
会社やお店からメールがくる場合、必ず署名(会社名・住所・連絡先)が入っています。
[左]詰めが甘すぎる会社装いメール。差出人も個人名だし、URLも怪しさ満点のアルファベット羅列。ありえません。ただ、これがもっと巧妙になると、差出人も会社名だったり「見積書」という名前の添付ファイル付きだったりします。でもそういう場合も、きっちり署名が入った迷惑メールはありませんでした。署名確認もキッチリしましょう。
[右]友だち装いメール(署名云々とは異なります)。
今回紹介した中では一番リアリティあるメールですね。でも基本的にこういう文面の知り合いなら、Yahooメールは使わないでしょう。そして使ったとしても、内容から見るに以前こちらからメールしてるようなので、本当に知り合いなら身に覚えあるはず。身に覚えがないならサクラメール確定。これに返信すると、出会い系サイトのURLが送られてきて、「ここでやり取りしよう」みたいに誘われるんじゃないでしょうか。